アパレル原料高騰!

盆明け8月16日月曜日の夜、上海に戻ってきました。結構な雨で高速道路もゆっくり走って普段より時間がかかりました。夜遅くついたのですぐに休みましたが、やはり上海が落ち着きます。上海で生活する時間が日本で生活した時間をすでに超えているので、第二の故郷以上の思いがあります。

今日は17日、18日にみたニュースを話題にします。正直普段は商売をしているとはいえ、目の前の仕事や生活に精一杯(を理由にして)あまりこのようなことを深く考えたことがなくて、感と行き当たりばったりで動いてきた人生なのでそれほど知識もありません。取引先の中国の人の話も聞いたりして仕事しながら少し考えました。

経済指標の小売売り上げ高

*このニュースの中で我々中国でのアパレル生産業者が肌で感じる問題は、一番下に書いてある原材料の高騰です。我々のセーターに限って言うと、もともとぎりぎりの単価で生産して利益もろくにないのに、原料の糸の値段が上がれば大変だということです。

例えば、もともと1000円/1キロの糸が約30%以上値上がりして1500円になったとして、400グラムのセーターを作った場合ロスなど考えないで単純計算でも200円コストが上がるわけです。アパレル業界は利益が少なすぎるのですが、これを簡単に吸収できる零細のアパレル業者は少ないと思います。小売り大手もこのコストアップを簡単に受け入れることもないでしょう。
このまま原料が上がり続けるなら、大事になる前に我々はさっさと諦めてやめて別の仕事をする方が正しい選択だと思います。多くの人がアパレルをやめたように。

それはそれとして、
*さてどうして原料が高いのか?  少々値が上がったり、下がったりは当然今まで何度もあったことですし、20年前から考えたら全てのコストが上がっているのですが、だいたい言われるのは「石油価格の高騰」という理由です。アクリル、ポリエステル〜等の値上がり、、納得できます。OPECとかを検索したら、確かに原油値上がり、原産、産油国の協調強化、、などとあります。ワクチン接種が進んで経済の見通しに期待が持てるため原油に投資家が集まっている、、というようなことも書いてあります。
しかし、我々と密接な関係にある綿の価格も上がっている?綿は石油と関係ありません。

*上海の知り合いの頭のいい若い友人に聞いてみると、「インフレ(中国語で通货膨胀)」だと。中国、アメリカ、EU、日本ともコロナで経済復興のためにお金を投入した、それで金余りになっているというような感じ、、。それを中国の百度(BAIDU)で検索してみると、確かに小売単価が上がっている、服の小売単価も上がっているという情報もあります。

>>>我々セーター生産者が今取れる対策は安い原材料を見つけて確保しながら、お客とも相談してのりきるしかありません。スパンも短いのに今更安い場所などと言っている場合ではないし、今はコロナで東南アジアのアパレル生産がむずかしい。世界のセーターのオーダーがかなり中国に戻っている。さらに原料価格が上がる!
>>>結果どうなるか?
零細企業の経営者である僕の目線での話ですが、
1、中国もやはり大きい数のオーダーの方が当然やりやすいし、企業としてもやりたいので、アメリカや中国内販のオーダーを優先するところが多くなります。すでにそうなっていると思いますが、今は中国のネット販売の大きなオーダーもあるので、我々がやっているような日本向けの小さいオーダーはやる人が当然少なくなり、納期遅れや品質問題、、などの問題も多くなると思います。>完全な人間関係のある生産者との連携が重要です。結局最後は‘人’です。

2、単価的にもコストアップ分を吸収しやすい中国内販の方が有利なので、日本の値段のものが作れなくなる、、、ということも起こると思います。安いし、数も少ない、決定も遅い、、そういうものは誰も見向きもしないと思います。

>>そのために中国以外の生産基地を!といろんな企業が努力しているわけですが、小規模、零細のアパレル業種は、ユニクロみたいなSPAで中国やそれ以外の生産地でも成功しているのを見習って、生産ということをもっと真剣に考えて覚悟を決めないといけないです。小さくてもやり方はあります。今残っている人たちはどう言われようがそういう努力をしてきているわけなのですから。
初めて就職したとき、大商社出身の社長が言われていた、「取引ではなく取り組み!」ということは今でもその通りだと思います。
そのために力になれることは僕もやっていきたいけど、どこまで保つかなあ〜? 

このニュースで見方を変えて、日本の若者に刺激を受けてもらいたいのは、「景気減速」「伸びが鈍化」というところ。中国はそれでもこれだけずっと伸びている!どうしてか?日本はどうか?
もともとまだまだノビシロがある中国と単純比較はできないけど、中国は毎年 何年計画〜〜という感じで長期計画をだしています。当然失敗もあるのでしょう。しかし、結果も出している。
日本はどうなのか?どうすればこのように伸びるのか?何か手はないのか? もしくは日本は何が成功しているのか?どこが問題なのか?正確な情報を元に考えてもらいたいです。
中国でも最近ニュースにでていましたが、トヨタの決算で非常に高い利益があった。すごいですよね。上の上海の友人が言っていましたが 中国の自動車会社や国はこのトヨタの偉業を徹底的に分析するはずだ、と。そんな偉大な企業もあるわけで、非常に優秀な組織があって、人もいるわけですよね。国としてもやれるはずですよね!
まあ国ができないなら トヨタに国を経営してもらった方がいいかもしれませんが。
蘇州イオンで働いている中国人のスタッフが言っていましたが、イオンは50年後中国の小売がどうなるか、日本の人口が減るからどうだとか、頭のいい人が考えていて手を打っているらしい、。さすがですよね! 国としても負けないように、危機感を持って前に進んで欲しい!!

それと、このニュースの下の方に書いている別のこと、「国内IT大手〜規制強化」というところ。このニュースは事実です。しかし、こういうニュースが出ると、すぐに中国は都合の悪いことは規制する〜〜とかいう人がいっぱい出てきますが、この規制の中で我々にもわかる現象が先日ありました。

アパレルのデザイナーや企画の人たち、僕ら営業もそうですが、昔は雑誌とかでしたが、今はネットで海外ブランド、欧米や韓国 当然日本で売っている服を見て参考にして、企画をすることが普通です。今は中国ブランドも世界にもかなり出ていますが、ネット大国中国で売っている服は莫大な種類で、世界の工場でもあるわけですから、世界の服がそこで見れて、売っているわけです。僕らもそこで参考になるものを探して提案したりするのですが、海外有名ブランドの商品やそれに類似する商品が以前より検索しにくくなっていました。

うちの会社のそういうことに詳しい、というかよくネットで買い物している女の子に聞くと、今までも取り締まってはいるのですが、国がブランドの偽物や模造品を売らないようにタオバオ(淘宝) やジンドン(京东)などに厳しく通知していて、違反して発見した場合そのショップを閉めるように警告を受けているとのこと。これはアメリカや日本とも連携していることで、こういうことを根絶するのは難しいですが、当然のことですよね。中国も大国としての責任を果たしていくことになるわけです。>>この規制だけではないですが、これによって、売れていた模造品とかが売れなくなって、店の売り上げが一時的に落ちた、そういう店が多くでてネット販売の売り上げが落ちて、小売の売上高が落ちた、、、という繋がりがあるのは確かですよね。

今日はジャーナリスト気どってニュースとアパレルみたいになりましたが、とりあえずここで切ります。

2021年 8月20日

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