先週木曜日から日本が休みで1回上海に戻りましたが、セーターのサンプルの進みぐあいが遅いので23日に蘇州の工場に戻ってきました。土曜日にギリギリ送り出しましたが、上海蘇州地区は台風6号が接近してきて、せっかく間に合わせて送ったものは月曜日にまだ日本にも着いておらずがっかり。そうこうしているうちに、オリンピックが始まっていました。
将棋の藤井聡太さんとかもすごいけど、若い子が一生懸命努力することの選択肢が多くなるのもいい。僕があまり知らないだけでいっぱいそういう大会もあるのだと思いますが、学業にもこういう大掛かりな世界大会、アジア大会をつくって世界で競っていける人を育てるというのもよいのではないでしょうか。メダルのようなちゃんとした称号や賞金とかも与えたらいいと思う。
ついでに若い政治家やそれを目指す人のために、地方 国政、年代別とかに分けて、心意気、政策、実績、貢献度など国民の評価の高さを競って、成績のいい人を国会議員にするとか、いいポストにつけるとかしてあげれる全国大会でもつくってオリンピックみたいに応援してあげれば、政治に興味を持つ若い人や、素晴らしい政治家を目指す人が増えるかも?当然今批判されている政治家たちも理想はもともとあったのだと思うのですが。
オリンピックで色々な問題があり、いろんな人がコメントしていますが、北野武さんのコメントの中の、開会式を見て「恥ずかしくて外国にいけない〜〜」という文面がありました。映画監督、演出家、俳優業など芸術的な能力のある北野さんが、これだけ時間かけてこの程度の演出か!というような意味だと思います。
この『恥ずかしい』という気持ち、僕は長く中国にいて、最近だとコロナ対策、ワクチン、日本の曖昧というか中途半端な態度は まさに中国にいて『恥ずかしい』という思いがします。河野大臣が自分の責任だとか言っていますが、命に関わることでそれで済むのか?謝れば許されると思っている態度にも『恥ずかしい』と思わざるを得ません。これが国の大臣なのだから、情けない!とも思います。
僕ごときが国の大事を語るのはとりあえずやめて、一応専門であるアパレル業界も中国に対してすごい優位なものがあるか?といえば答えにくい。ファッションということを見ても、世界への中国ブランドの進出やネットの発達による情報力、スピード感ではだいぶ前から負けているような気がします。
2年前くらいのニュースで、中国国産車のデザインがなぜパクリが少なくなった?という記事に書いてあったことと同じで、資金にものを言わせて海外から優秀な車のデザイナーを雇って開発した。そして人材を育成した。。。アパレルファッションデザイナーも同じです。日本のデザイナーの人も来られて働いていた人もいたと思いますが、今はほとんどいないと思います。日本ファッションがそれほど中国で売れないということもありますが、すでに数年前からこの部分では追い抜かれていたということであると思います。これは『恥ずかしい』というわけではないけど、アパレル業界も国を挙げてというか、復活対策というか、ファッションやアパレル業界にも夢が持てるような対策を考えていかないといけないと思います。
コロナで飲食飲食〜〜って飲食業界への援助、他の業種からの不満とか、、公務員のボーナスがどうだ〜〜とか、アパレル業者とかはいつの間にかほったらかし?のようで虚しいですよね。
話がそれてきました。
でもこの『恥ずかしい』という気持ちは持っていいと思います。卑下するする必要はない、周りを意識して改善していくべきですよね。
アパレルの話はいつでも話せるので、また触れるとして 昨日台風の中上海に戻ってきたのは 上海の事務所を上の階に引っ越すので 自分の荷物の最後の片付けをするためでした。
僕のような海外にいて客観的な人間は、感覚に違いがあるにせよ、この『恥ずかしい』という気持ちをいろんなことで感じるのではないでしょうか。それは、僕は誰にも日本を思う気持ちがあるからだと思っています。自分の住む国の問題を取り上げて参考にしてもらいたい、いや、それを解決できる方法が日本にあるかもしれないと考えるとか、よい部分をみて日本もこうすればいいのに、、と歯がゆく思うとか。世界に誇れる日本、日本人でいたいですよね。
でも毎日のニュースでは、オリンピックは始まっているのに、今だに足の引っ張り合い? “一丸”が日本の十八番じゃなかったのか?
頭のいい人たち!国を動かす人たち!
今からでもワクチンの供給立て直し、オリンピック後のコロナ対策とか、多分徐々に回復する渡航問題、経済復興とか、同時に考えてすすめないと、アメリカや中国、韓国、世界の後塵を拝する、のではないか? 後藤田五訓にある 『国益』を想ってがんばってくれ!!
2021年 7月27日