蘇州イオンモールのドリアン

前回蘇州太湖東山のお茶のことを話題にしましたが、その東山洞庭山の白壁の写真を撮りに行って、そのまま車で30分ちょっとの同じ蘇州市呉中区の蘇州イオンモールに行きました。平日15時くらいなので人は少ないですが、上海も同じでやはり以前のような人が溢れているという感じではありません。ちょっとこういうモールや百貨店が多すぎて人があまり入っていないのは明らかでしょう。いくら中国といってもそんなに人はいませんね。

人は食べないと生きていけないとはいえ、ドリアンのような高価な果物は売れるのか?不安になりますが、とりあえず食品売り場に入ってみましょう。

ドリアンミルフィーユ丸ごと
ドリアンクレープ
ドリアンショートケーキ

まずは最近定番のように売っている、ドリアンミルフィーユ、そしてドリアンクレープがありました。

丸ごと1個のミルフィーユで値下げされていますが、69元という売値は普通ですね。それほど、ドリアンの容量は多くなく、ちょっとドリアンの匂いがするという感じでしょう。饅頭みたいなクレープの方と、四角のショートケーキは買いました。19.9元ですのでドリアンの容量は少ないですが、クレープの方はまあまあドリアンの味はちゃんとしています。

ドリアンクレープ中身
BreadTalkベーカリー
BreadTalkのミルフィーユ一切れ

イオンモールの中の上海にも店があるシンガポールのベーカリーフランチャイズのBread Talkに売っているミルフィーユは一切れで25元なので、ドリアンの容量は少しは多いはずです。ブランド力もあると思いますが。

冷凍ドリアン
オーブンで焼くこともできるパック入りドリアン100G

冷凍のドリアン、前紹介した100グラムのオーブンで焼くこともできるパックに入ったもの、中国のスーパーにはどこにでもありますね。

タイのTuomanniドリアン
ガンヤオドリアン

奥の果物売り場まできて、一番出口に近いところにフレッシュドリアンが売っています!

日本にいる時は、中国やアジア系スーパー以外で丸ごとフレッシュドリアンを売っていたのをみたのはイオンだけだったことを以前書きましたが、ドリアン消費王国中国のイオンモールにも当然の如く『果物の王様だ!』と言わんばかりに堂々と佇んでいます。しかしこの王様はタイのモントーンドリアンではなく、別の2種類のドリアンで、その左の一種はとてもかわいい王様です。

中国の食品売り場では普通、野菜や果物は重量を測ってもらう場所があって、そこで何グラムでいくらかというシールを貼ってもらいます。

Tuomanniドリアン
Tuomanniドリアン6房

説明のために繰り返しますが、「榴莲(リウリエン)」という中国語の漢字がドリアンのことです。中国語の表示を説明すると、左の小さいのは売り場の表示には巴掌(バージャン)ドリアンと書いています。このバージャンというのは品種を表している言葉ではなく、読んで字の如く『手のひらサイズ』のドリアンということです。元々1個(个ge)139元と表示されていますが、これもその場所でシールを貼ってもらいました。貼ってもらったシールを見てこれがタイの『托曼尼tuomanni』(日本語でどういうのかわからないですが、トマ二 ドリアンとか訳されているのもありました)で、こんな小さくて、モントーンドリアンとは明らかに違う種類のドリアンの実物は僕も初めてみたのですが、あまりにかわいいし勉強のためにも食べてみたくて買って上海に戻ってすぐに開いて食べました。赤っぽい黄色というか、オレンジっぽいというか、小さいくせにちゃんと6房実が入っています。モントーンドリアンよりはちょっとトロッとしていなくて、種は大きめでマレーシアの猫山王に近いような感じでしょうか。食べるところがちょっと少ないですね。

1はガンヤオドリアン2がバージャンドリアン7が餅米プリンです
寄せ集めで作ったカウニャウトリアン
ガンヤオトリアンと餅米とヨーグルト

そのまま食べた後、一緒に買ったレシートの7番 餅米プリンと残っていたココナッツミルクとブドウを入れて一緒に食べましたが、美味しいものばかりなのでまずいわけはありませんよね。スウィーツ屋さんでこういうものを食べたら、50元以上はするでしょう。前も紹介しましたが、タイのカウニャウ・ドリアンという感じですね。

ガンヤオドリアン
ベトナム産ガンヤオドリアン

売り場の台の右側に置かれているのは『干尧(ガンヤオ)』ドリアン、タイにもガンヤオドリアンはありますが、普通はベトナムのものが多いです。貼ってあるシールの産地”越南”ユエナンとあるのがベトナムのことです。これは日本で一番流通しているもので、見た目は我々が扱っているタイのモントーンドリアンと似ていて、お尻のところの棘の形とかで見分けるとか色々解説はありますが、見分けるのが難しいのもあります。

これは2〜3日たって開けて食べましたが、会社の女性たちにも食べてもらって感想を聞きました。今回のは明らかにタイのモントーンよりは匂いがきついというか、ちょっと苦いようなお酒っぽい香りが強いと彼女たちも言っていました。食べると、買ったものにもよるとは思いますが、甘みがタイのモントーンより強いような、、種はそれより大きめですね。日本に住むドリアン好き(玄人っぽい)中国人はタイのモントーンが好きだという人が多く匂いが少ないのと、クリーミーで、甘すぎない、食べるところも多い、、とか言っていた人がいました。中国も圧倒的にタイのドリアンの輸入が多いのですが、はたして今年の状況はどうでしょうか?

このベトナムのガンヤオドリアンを詳しくみると、値段は200.29元 買った時に 2714グラムで、僕が2〜3日経って食べる時に測った重量が2362.5グラムとなっていてすでに300グラム程度軽くなっています。もう一つのかわいいドリアンの袋に水滴がついているのをみてもらったらわかりますが、時間が経てば水分が外にで蒸発してだんだん軽くなっていきます。

もう少し暑いドリアンの本当の美味しい時期になると、中国や日本で売っているものはまだ完全に熟していないもっとグリーンっぽいものが多くなります。熟れているか、もうすぐ熟れるか、という状態です。中国の3月末の今の時期のスーパーとか果物屋のは黄色っぽいものがほとんどなのですぐに食べるのが普通ですね。ここのももう開いているものを売っていてそれを結束バンドで止めているものもいっぱいあります。

今の時期くらいのは、まだ中国(日本も)の気温が低く暑くないので、1年中ほぼ暑いタイやベトナムである程度熟したものを輸出しているわけです。あまりに熟していないものが気温の低い場所に来ると、それ以上熟さなくて食べれなくなります。この出荷のタイミングの産地農場のコントロールは結構難しいはずですし、タイの。一帯一路で陸上で運んだとしても1週間かかるとして、その間にもドリアンは熟すわけで中国に着いて売るときにすでに開いてしまって、乾燥して食べれないとなると大事です。

グリーンの状態から熟して水分が外に出る時、そして開く時このベトナムのガンヤオドリアンはタイのモントーンよりも強い匂いを出します。これが日本人の固定観念としてドリアンは臭い、、ということなのでしょう。ただ、これも慣れたら(僕は)そんなに気にならない?ですが。イオンにこれだけ置いていても誰も特別に臭いとか思っていない感じです。要する慣れというか、ドリアンがあって普通、、、というか。

このガンヤオドリアンも値段的はまあまあ高いですが、この手のひらサイズの方で139元(日本円で約2900円)は手ごろだと思います。今は1ドル153〜円という最悪の円安なのでもっとマシになって、日本でもこれくらいの値段で買えるようになればドリアンも普及するのではないでしょうか。この小さいドリアンは僕的には非常おすすめだと思います。メロンくらいの大きさです。持ちやすいですし。。。

菓子類もドリアンを名のるものがありますが、蘇州イオンにも中国ではいろんなところに売っていて紹介したこともあるフリーズドライのドリアンが売っていました。が、なんと”TOPVALUE “で生産されています。さすがイオン!というか、中国では重要商品と計算されているのでしょう。25グラム16.9元は中国では普通の価格と思います。日本にいる時はイオンモール多摩平の森と都心のイオンマイバスケットはいつもお世話になっていて、ドリアンのTOP VALUが見れたのはちょっと嬉しくて買いました。日本のドリアン普及のためにも世界のイオンにがんばってもらいたいですね。

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