ドリアンをどうやって日本に広めるか?とりあえず宣伝をして、知ってもらいましょう、普及させていきましょう!そして日本人もドリアンを多く食べるようになり弊社のタイからのモントーン(金枕)ドリアンの輸入も増えていけば商売繁盛!と、なってもらいたい、というのが僕のブログの目的の一つでもあります。
が、その前に日本人の果物(果実)消費量は非常に少ないhttps://www.saikokuhoren.or.jp/pages/02_2410.htmlし、一人あたりの果物摂取量が世界水準でも低いhttps://womanslabo.com/20161117-2ということは、以前のブログで中国のドリアンブームのニュースの解説をした時にも少し触れたように、中国人と比べても日本人が果物を食べません。中国と日本の果物屋の数や果物の豊富さをみてもはっきりわかると思います。



ではなぜ日本人は果物、果実を食べないのか?を調べていると、中央果実協会の果物消費アンケートという資料を見ることができましたhttps://www.japanfruit.jp/Portals/0/resources/JFF/kokunai/r01chosa_siryo/r01syohi.pdf。
非常にわかりやすくて、参考になるものであると思います。僕の感覚では、自分がどんな果物が好きか嫌いかは考えないとして、
1、洗ったり皮とかむぐのが面倒
2、他に代用できる加工品など、いろんな食品がある
というのは僕もそうだと思いますが、なんと言っても自分の場合の果物を食べない最大の原因は『値段が高い』と感じるということ、つまり自分にはバンバン果物を買って食べれる経済力がない、お金がない、ということです。自分が今、ドリアンや中国の豊富な種類の果物に魅了されてこれだけ果物に興味を持って、食べたい!と思っても、です。
では果物をよく食べる中国と果物の値段の比較をしましょう。日本でも中国でも生産が多く一般的なりんごとみかんで、ブランドものだとか、質の問題はとりあえず考えないで大体の値段の感覚を比べます(日本のは全部税込値段で書きます)。



日本の家の近くのスーパーの「広告の品 サンふじりんご」4個入り647円🆚上海事務所の近所の普通の果物屋の普通っぽい中国国産りんごが500グラム5.8元、4個で大体1キロと考えると11.6元。何回も言いますが、2025年1月の段階で円安傾向は変わっていないので、1元=大体21円とすると243日本円くらいです。これはかなり安い方だと思うので、もう一つ別の果物屋の「紅高原りんご(苹果=中国語でピングオ)」これは中国の北方の陜西省産の結構有名なりんごですが、これは500グラム10.8元と9.8元と書いてあります。ということは倍の値段で、この間をとるとしたら、大体1キロ16元として約336日本円です。



みかんは 日本のYAOKOの静岡の「陽当たりみかん」多分1キロくらいで734円として、中国産の果物屋の出入り口に置いている4種類のみかんは1斤(=500グラム)の値段が9.8元・9.8元・5.8元・6.8元の間を取って8元くらいとして1キロだと16元、約336日本円です。
大体 日本のが約2倍の値段ですが、平均給料も高いので、給料あたりの果物の値段の割合はそんなに変わらないと思います。
日本の給料で僕が中国で生活したとしたら、当然日本で果物を食べるよりは割安感があり、それで中国では結構買って食べていますが、中国の物価も年々上がっているし、円安で中国の果物も「高くなったな〜」とは強く感じていますね。


参考に中国の輸入果物(果実)のキウイをみると、写真に写っている日本でも同じものが売られているニュージーランドのゼスプリのキウイだと、大玉、小玉で値段は違うにしても、左のグリーンのが5.8元/1個、イエローのが12元/1個(5個なら50元)と書いています。大玉だと思いますが、イエローの12元は日本円だと約252円/1個!は中国でも 高い!と感じます。物や売り方によっては輸入キウイは日本の方が中国より安いかもしれないのは、日本のキウイの輸入量、消費量が多いことも原因のはずですが(https://www.kurashiru.com/articles/d8c772a6-0d97-4cbd-97df-2fc40bd1bcf5)。
それでも前回記事にしたチリからの輸入チェリーが値段の高いものから安いものまで中国では売れる、ドリアンも売れる、中国人は果物をよく食べる。いろんな考えを述べる人がいると思いますが、いずれにしても買えるお金がないといけません。では、中国人は買えるお金があって、日本人は貧乏でお金がないから買えないのか?それは違いますね。
単純に日本人は果実を食べる習慣がない、とか江戸時代から果物は主に贈り物として買われていた?とか、国策? とか、せっかくドリアンを扱うようになったことで、果物に興味を持ったのでこの中国と日本の違い、’不思議’を果物を通してじっくり考えて、何かの役に立てればというか、何かのビジネスチャンスと考える若者の参考になれば、とも願って書いていきます。。
今回の最後に先週買い物に行った時スーパーで売っていたいい形のベトナム産のドリアン(ガンヤオドリアンだと思います)を見ましょう。


税込6478円は約300人民元で、持ったら2.5キロくらいに感じました。そうすると1斤=500Gは約60元で中国で買う同じ種類のベトナムのガンヤオドリアンの倍くらいの値段ですが、上に書いた通り中国と日本の収入に対する一般的な果物の値段の割合を考えると、値段感覚はあまり変わらないはずです。ただ、僕ら一般庶民としては6000円の果物、は手を出しにくいのは事実です。
でも言えることは、日本でも経済的には、ドリアンの知名度が上がって、この値段のドリアンを日本人がどんどん食べるようになる可能性はあるということです。そのために今騒いでいるような、所得を上げろ、とか食品の消費税をなくせとか、そうなってほしい。そもそも根本の経済力を上げないといけない、、、ということと、
そうならないと、今のように”ドリアン好きの日本在住中国人”向けだけの商売になる、それだといずれは先細りになる、小さな市場の食い合いだけ、、、、ということなので努力しろ!考えろ!と自分に言いきかす、わけです。普通のビジネスの基本なのですが。。。
2025年1月30日