先日のブログで解説した、”ANNの中国のドリアンブーム”のニュースの中でも言われていましたが、世界のドリアンの90%以上が中国で消費されています。中国は世界最大の果物消費国であり、生産国でもあります。
世界のスイカの70%弱、リンゴの45%以上、これも世界一の消費量といわれ、キウイに至っては生産量は世界の50%以上で世界一、輸入量も世界一で、どれだけ食べるんだ!という状態です。他にも世界一がまだまだありますが、人口も今は世界一だし、経済の発展もあり、当然と言えば当然ですね。
その中国の最近の果物の輸出入状況が非常にわかりやすいサイトがありましたので、これをちょっとだけ見てみましょう。陜西省フルーツインダストリーセンター http://www.guoye.sn.cn/hydt/40965.jhtml のもので、中国語がわからなくても図を見て理解できると思いますので簡単に訳をつけてみました。
この資料は今後また使わせてもらうとして、まずはこの部分👇中国の輸出入総金額です。それとそのうちのドリアンがどれだけの金額を占めているかも見て下さい。


そして、中国の果物輸出のグラフと最も多いリンゴの輸出量と、輸出国です。中国語の文章で書かれている部分にはリンゴ以外で記載されているのは、みかんなどの柑橘、ぶどう、なし、グレープフルーツ、などです。


そして日本のこの資料を見てみましょう。これも非常にわかりやすいです。https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/attach/pdf/1-17.pdf

以前から日本の果物を含めた食品の最も多い輸出相手国は香港というのは言われていましたが、果物だけだと台湾がトップで、香港台湾向けが全体の90%以上。台湾と香港の人口からして輸出量は多いとは思いますが、ビジネスチャンスとしては中国をもっと攻めることもできるのではないか?と思います。香港にこれだけ需要があるなら近い広東省や福建省だけ狙ってもいいような??ましてや中国はドリアンのような高価な果物をこれだけ買えるのだから、少々値段が高くても日本でしか生産できない、さらに品種改良された果物を中国用に生産するとかできないのかな?と単純に思いました。台湾、香港、広東省、福建省、、気候もほぼ同じだし好み的にもほぼ近いものがあると思うので、うまく宣伝していけばいけるのではないかと思いますが。。。
以前上海の友達から日本酒の『獺祭』を仕入れたいと言われて問い合わせたら、偉そうに、代理店とおせ!メールしても返事も来ない、、相手にしてもらえないという感じでしたが、物自体の生産が追いつかないようでした。なら!日本の農家のためにも、人は不足しているかもしれないけど、農地も技術もあるんだから、美味しい米を作ってもらって、国も支援して獺祭に勝るものを作って、国ぐるみで中国に営業して、何年間どれだけ!とか貿易、生産を推進してもいいのではないかと思ったことがあります。
売れて物が足りないのを何かいいことのように思う人がいるかもしれませんが、中国は早く生産できてどんどん追加に対応できるのが当たり前だと思っています。その能力がある人がビッグチャンスを掴めると僕は思っています。以前、土壌調査を行う会社の方と知り合う機会があって、その社長さんが若者の農業へ挑戦が多くなっていると言われていましたが、若い頭でビジネスチャンスを掴んでもらいたいです。それに僕のようなオッサンを利用したい!というなら声をかけて欲しいです!
今はこの資料をあまり深掘りするのはやめて、 このような果物大国中国、世界中の果物が食べれる中国、上海に戻る前に会社のスタッフに頼んでネットで果物を注文してもらっていたその中の一つを紹介しましょう。
当然ドリアンを!と思っていましたが、そのドリアンは次に紹介します。実は今回頼んでいたドリアンがマレーシアの稀少品種のもので、とにかく楽しみで楽しみで!上海に戻ってまだ着いていなくて56歳のオッサンが、子供のようにまだかまだかと会社の女の子に電話してもらってました。
ところが着いたのが、猫山王(D197ムサンキング)で、苦情の電話を店にかけたら『うちの店では僕が頼んだ品種とムサンキングは同じだ』と言われて、電話を彼女からもぎ取って「ふざけるな、素人だと思っているのか!(まあ、それほどわかっているわけでもないですが)品種番号まで書いてオーダーしただろう!」と怒鳴り散らして、ドリアンは返品できないとか逆ギレされたので、なら動画掲載元のTicTokにクレーム出す!とかごねて返品して金も返してもらいました。それで今回はドリアンではなく、タイの『龙宫果(ロンゴングオ)』です。



これも写真を見た瞬間に欲しいと思って買ってもらい着いてすぐに食べましたが、皮はむぎやすく、ライチより水分が少なくて、甘味もそれほど強くなくとても食べやすいかったです。上海のスタッフも工場の人たちも初めてでしたが、みんな美味しいと言っていました。



最近は日本でも食品売り場には必ず行って果物をチェックするし、上海に戻っても果物屋は見つけたら入っています。日本にもいろんな地方で多くの種類の果物がありますが、中国でも海外からの輸入果物も含めて、それの何十倍(それ以上?)の多種の果物を食べることができます。
僕はこの円安や不景気で今のアパレルの仕事が破綻してしまって失職しないかといつも考えていますが、中国で国産、海外のいろんな果物を食べるツアーガイドとか、中国のフルーツコーディネーターとか、何か仕事にありつけれるでしょうか?もっと勉強して記事を書いていかないと!
2024年7月8日